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□PidoraをFlashAirに入れてブートディスクにしてみた #FlashAir

 

□PidoraをFlashAirに入れてブートディスクにしてみた

FlashAirは、我が国が誇る一流メーカー東芝が開発した、無線LAN内蔵の
SDHCカードで、最も速いカードでClass10対応となっている。
http://www.toshiba.co.jp/p-media/flashair/

こんな薄いカードのどこに無線LANが入っているのかが不思議だが、詳細
は他の解説に任せるとして、このFlashAirにPidoraを焼き焼きしつつ、
普通にFlashAir本来のWiFiで中身にアクセスできるようにしてみた。

RaspberryPi用のOSで、先頭のパーティションがVFATとかFATになっている
モノであれば、そのパーティションを広げてあげればたいていはOKとなる。

ただしこの改造をしたFlashAirをデジカメでも使う場合には、デジカメが
ファイルシステムを手抜きで操作している場合などは、ことごとく中身を
ぶっ壊してくれると思うので、そのような場合にはいかんともしがたいと
おもいます。

ちなみに以下の作業をするとメーカー補償はもちろん受けられなくなると
思いますので、自己責任でお願いします。

手順としては

・Gpartedとかが入っていてSDHCの読み書きが出来るLinuxマシンを用意する
・FlashAirを用意して、まずはGparted等で既存パーティションを縮小する
・縮小したFlashAirのパーティションをdd等でイメージとして吸い出す
・PidoraイメージをFlashAirにdd等で焼きこみ、起動することを確認する
・Pidoraの第一パーティションのデータをLinuxマシンに待避させる
・Pidoraの第二パーティションを後ろにずらし、第一パーティションを再度作成
・FlashAirパーティションを第一パーティションにdd等で戻す
・第一パーティションを広げて、Pidoraのデータを戻す

です。

最終的に第一パーティションはPidoraとFlashAirの混在となるので見た目が
ばっちいけど、動けばOK。笑

○実際の作業

・Gpartedとかが入っていてSDHCの読み書きが出来るLinuxマシンを用意する

自分はいつも使っているLet’sNoteにVineLinux6を入れているので、難しい
ことはせずとも本体のSDHCスロットで作業しました。

・FlashAirを用意して、まずはGparted等で既存パーティションを縮小する

あとでまた広げればいいだけの話なので出来るだけ小さいサイズでいいと
おもいます。ちなみに自分は32GBのFlashAirの中のパーティションを4GBに
しましたが、1GB以下でもいいかも?

Gpartedの使い方はぐぐってくださいね。

・縮小したFlashAirのパーティションをdd等でイメージとして吸い出す

dd if=/dev/mmcblk0p1 of=/tmp/FlashAir.img bs=64M

として、/tmp/ 以下に、1GBまで小さくしたパーティションイメージをddで
吸い出します。/dev/mmcblk0p1としてパーティションを指定しています。

・PidoraイメージをFlashAirにdd等で焼きこみ、起動することを確認する

とりあえず今回は自分で公開しているMyDNS.JPのIPアドレス通知装置のイメージ
(Pidora)を焼き焼きしてみます。

http://sourceforge.jp/projects/mydnsjp-adapter/releases/?package_id=13939

焼き焼きするのはddでもできます。

dd if=mydns-adapter-pidora18rc2.img of=/dev/mmcblk0 bs=64M

これはパーティションを含んだSDHCのディスクイメージそのものですので、
/dev/mmcblk0に対してddします。

で、焼き焼きできたら実際にRaspberryPiにFlashAirを刺して起動すればOK。

では再びVineLinux等のLinuxマシンにこのSDHCカードを戻して次の作業をする。

・Pidoraの第一パーティションのデータをLinuxマシンに待避させる

Linuxマシンのどこかに一時的にPidoraの第一パーティションのデータを待避
させる。

mkdir /tmp/Pidora_mmcblk0p1/
cd (Pidoraの第一パーティションに当たるディレクトリ※)
tar cpf – ./ | tar xvpf – -C /tmp/Pidora_mmcblk0p1/

・Pidoraの第二パーティションを後ろにずらし、第一パーティションを再度作成

Gpartedなどで第二パーティションを後ろにずらして、前方に空き領域を作って、
どうせ第一パーティションは上書きするので一度削除して作り直せばOK。

ただし、第一パーティションの前方には4MiBの空きスペースを残すこと。
(FlashAirの32GB版SDHCカードはそれだけ空いていたので…他のはどうかな?)

・FlashAirパーティションを第一パーティションにdd等で戻す

前項で作った新生第一パーティションにFlashAirパーティションをddで戻す。

dd if=/tmp/FlashAir.img of=/dev/mmcblk0p1 bs=64M

・必要に応じて第一パーティションを広げて、Pidoraのデータを戻す

Gpartedなどで第一パーティションを必要に応じて広げる。

上の例の通りにやっているなら、第一パーティションをマウントしなおして

cd /tmp/Pidora_mmcblk0p1/
tar cpf – ./ | tar xvpf – -C /(第一パーティションをマウントしたディレクトリ)/

として戻して、再びRaspberryPiに刺して起動すればOK。

またデジカメに刺してちゃんと写真とかがDCIMディレクトリに保存されればOK。
(まぁここまでやったらデジカメでは使わないと思うけど…)

コマンドその他の操作は皆さんの環境に合わせて読み替えてください。

 

※Gpartedの操作の際にはFlashAirをアンマウントする必要があるけどいちいち書いてない
※VineLinuxの場合、一般ユーザーでログインした状態だとrootでないからとあれこれ怒られる場合があるから注意

 

★補足:/bootパーティションがマウントされない

dosfslabel /dev/mmcblk0p1 boot

で、/bootになるべき第一パーティションにラベルを設定しましょう。

★補足:8GB/Class6なFlashAir(旧バージョン)の場合

8GB/Class6なFlashAirで上記の作業をしようとすると、SDカードの先頭に 4MiBの空き領域がGpartedで
すんなり作ることが出来ない。(5MiBになる)

いったん8MiBほど/dev/mmcblk0p1パーティションの前に空きを作ってから これを4MiBずらすような操作
をすると、うまく出来ました。:-)

 

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3 Replies to “□PidoraをFlashAirに入れてブートディスクにしてみた #FlashAir”

  • 新藤幸太郎

    蕪木さま

    新藤です。本日は何度もありがとうござます。

    明日、私と同じ部署にいる千野(チノ)という者が出社しますので、
    アイデアもとの彼からまたご連絡させて頂きます。

    伝え聞きですので、正しくご説明できたかも含め、改めて明日ご
    連絡させてください。

    ありがとうございました。

  • 新藤幸太郎

    蕪木さま

    ご連絡ありがとうございます。新藤です。
    早々のご連絡、ありがとうございました。

    頂いたメールに返信したのですが、届かないようで
    すので、こちらから失礼します。

    以下、想定をまとめてみますが、何分素人ですので、
    うまく汲み取って頂ければ幸いです ^^;

    ○WiFi機能の付いたSDカードをカスタマイズして、そのSDに
    記録されるデータを、WiFiエリア内に外から入った際に、既
    設のSSIDを検知した段階で、記録されているデータのうち任
    意のもの(フォルダ単位、データ単位)を、そのエリア内のロ
    ーカルpc(任意の保存先)もしくはサーバに自動的に送信し、
    送信の成功後は、そのデータを自動的に消去できる仕組みが
    できないか。

    小さい会社での社内運用で使えればかなり作業が楽になるので
    すが、外に設計を出せるほど潤沢でもなく ^^;

    設計とかアプリケーション等、すべて引き取りでお願いしたいの
    ですが、どのくらいの費用でお願いできるのかもわからずなため、
    ひとまず相談させて下さい。

    以上、取り留めない内容ですみません。
    よろしくお願い申し上げます。

  • 新藤幸太郎

    ページ作者さま

    はじめまして。新藤と申します。

    小さい会社の中の話で、この東芝製Flashairを、仕事の中で活用して
    みたいと思っていますが、あまり世間的にも需要がなく、現実的な話で
    はないと思います..

    データを自動で転送させる仕組みなど、そういった相談はさせていただく
    ことは可能でしょうか。

    もしよろしければで結構です。一度相談させてください。

    よろしくお願いいたします。

    新藤

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