□ハンディ機でnewqpskを試す-通らないんですけどね-
秋月のUSB-シリアルキットAE-UM232R(FT232RL)もVine5で認識できたので
当初の目標どおりI/Fを作って、Vine5でsoundmodemを使ってnewqpskという
モードでパケット通信をしようと試みたが、なぜか430MHzのハンディでは
通らない。(KENWOODのTH-K48で試した)
パソコンのSP←→MICではしっかりと通るので、たぶんに帯域の問題だろう
と思ってみたものの、調べるすべがないので、ハンディの帯域ってどうな
のよという思いでぐぐっていたら、まさにどんぴしゃ音声帯域をスイープ
して帯域特性を調べられるソフトに出会いました。(やっぱり無線屋さんの
ぺーじでしたか)
WaveSpectra
http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/soft/ws/ws.html
周波数特性の測定方法まであります
http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/soft/ws/fresp/meas_fresp.html
で、早速ここのWaveSpectraとWaveGeneを落としてきて、パソコン的には
SP←→MICでやる分にはもちろん上の方まで行くことは判りました。
ンじゃということで早速無線機からの音をPCのMICに突っ込んでみて、
newqpskの音の特徴を見てみたら…
あらら、予想では上がNGなのかとおもったら違うみたい!?
上はしっかりと22.5kHzの搬送波まであるなぁ。
下はというと…えー、ここいらからすとんと落ちてるし…
あちゃー、この辺にも確か搬送波があったはずなのに…
というわけで、どうも下のほうの搬送波が帯域から外れているのかな!?
うーん、ハンディの変調が悪いのか復調が悪いのか、もう少し調べて
みないとなんともですが、newqpskは固定機専用のモードってことかな!?
とりあえず、まだまだ遊べそうです。
2010.03.13 追加
固定機であるFT-847を引っ張り出してきて、これでもう一度スペクトラムを撮ってみた。
送信は相変わらずTH-K48で、FT-847で受信したnewqpsk信号をWinSpectraで見て
見ると…
やっぱり音声帯域の下のほうがカットされている…これではnewqpskの搬送波を
すべて通していないので復調できないわけですね。
ちなみにこれがafskの1200bps、メジャーなパケットのスペクトラム。
1700Hzのキャリアを中心に±500Hzくらいのところに二つの副搬送波が
ちゃんといます。
2012.07.24 追加
とあるハンディを預かって修理することになったんだけど、まぁ修理ができるかどうかも
含めて調べていたら、こんなページを見つけました。
http://blogs.yahoo.co.jp/osamu_1961/folder/1038838.html
で、そこに書いてあることがひっかかったのでした。
『IC-03Nは受信のハイパスフィルターが入っていないので、低音が出ていて好みの音です、この後のハンディー機の多くは、受信のトーン信号音をカットする300Hzのハイパスが付いてしまいました。』
なるほど!! って確かめたわけではないけれど、さずにIC-03Nよりは新しいですから、
このハンディも同様に下のほうがカットされてしまっているのでしょうね…。
だからといっていまさらIC-03Nを買うのもどうかと思いますので、ハイパスフィルターを
バイパスできたらそれが一番いいんですが…モービルとかでもやっぱりハイパス入って
いるのかなー? newqpsk 通したくなってきた。
気が向いたらまたそのうち遊んでみよう。